結婚が決まったら、挙式や披露宴の会場選びが始まりますね。
「たくさんの式場から一つを選ぶなんて難しい」
「どうやって決めればいいんだろう?」
とお悩みの方も多いでしょう。
そんな方に向けて、失敗しない式場選びの方法を3つのステップで紹介していきます。
これから式場を探し始める方、
すでに何軒か見学に行ったけれど、迷っていて決められないという方に
ぜひ読んでもらいたい記事です。
これから紹介する3ステップで、スムーズに式場を決めることができるはずです!
STEP1:どんな結婚式にしたいか話し合う
式場を探し始める前に、
まずは、どんな結婚式にしたいかを話し合ってみましょう。
お友達の結婚式やSNSなどを参考にすると、イメージを膨らませやすいですよ。
漠然としたイメージだけではなく、
以下のような具体的なポイントについても相談しておくと、式場が絞り込みやすいです。
会場探しの前に決めておくと良いこと
- ゲストの大まかな人数
- 地域
- 予算の範囲
- 挙式スタイル
- 式場のタイプ
それぞれについて詳しく紹介していきます。
ゲストの大まかな人数
招待するゲストが何人くらいになるのか、ざっくりと計算してみましょう。
正確な人数じゃなくても、大まかな人数で大丈夫です。
勤務先の上司や同僚は招待する?するなら何人くらい?
招待したいと考えている友人は何人?
親戚関係は誰を招待する?
という感じで、
新郎側と新婦側、それぞれざっくりと人数を出してみましょう。
親戚関係については、親御さんに相談して決めるのが一番良いです。
こちらの記事も参考にしてみてください。

いとこは呼ぶのが普通?
新郎側と新婦側で人数が違っても問題ありませんが、
20名以上違うと、配席のバランスが悪くなってきます。
気になるようであれば、バランスを調整しながら人数を決めていきましょう。
ゲストのリストアップ方法については、こちらで詳しく紹介しています。

失敗しない招待ゲストの選び方とリストアップの手順
地域を絞る
結婚式を挙げる地域も、様々な選び方があります。
新郎新婦や親族、ゲストの利便性を考えて選んだり、
観光やロケーションで選ぶ選び方もあります。
自分たちに便利が良い地域にする
オンラインで打ち合わせができる会場も増え、式場に何度も通う必要はなくなりましたが、
試食会や荷物の搬入等のため、新郎新婦は事前に何度か式場に足を運ぶ必要があります。
そのため、お二人が今住んでいる地域から通いやすい場所を選ぶカップルが多いです。
招待するゲストに合わせる
新郎新婦ではなく、招待するゲストに合わせるという選び方もあります。
例えば、ご高齢の方にとって長距離の移動は負担になるもの。
祖父母が遠方に住まわれている場合、そこから近い結婚式場を選ぶというカップルもいます。
もちろん祖父母の方々だけではなく、他のゲストの都合も考えて一番ベストな地域を選びましょう。
思い入れのある場所にする
お二人にとって思い入れのある地域で結婚式を挙げるカップルもいます。
例えば、どちらかの地元でもなければ、今住んでいるわけでもないけれど、
お二人が大学時代を過ごした京都で挙げる、というような選び方です。
ロケーションや観光目線で考える
リゾートでの結婚式に憧れがあったり、特に親しい人だけに絞って招待しようと考えている場合は、
海外や国内リゾート地でのウェディングも良いでしょう。
リゾートウェディングにする場合、ゲストの金銭的な負担が大きくならないように計らうことがポイントです。
ゲストには、車代や宿泊先を用意しておくか、あらかじめご祝儀を断っておくなどするとよいでしょう。
予算の範囲
ざっくりと予算の範囲を決めておくことも大事です。
挙式と披露宴の総額は会場や人数、内容によって異なりますが、
ゲスト人数×5~6万円 で計算すると、大体の相場が出せます。
例えば、ゲスト60名の予定なら、挙式・披露宴にかかる費用は300万円~360万円ぐらいを目安にするとよい、という感じです。
もちろんこれは相場なので、これより高い場合も安くなる場合もあります。
ここでポイントなのが、費用の上限を決めておくことです。
会場見学の時に出される見積もりや料金表は、必要最低限のもので見積もられていることが多く、実際に準備を進めていくにつれて金額が大きくなってしまいがち。
ドレス、料理、装花など、少しずつのランクアップが積み重なって、最終的には驚くような金額になってしまうかもしれません。
後悔しないためには、
予算の上限をあらかじめ決めておき、会場探しの段階では50万円~100万円ほど見積もり額の上がり幅を考慮して検討しましょう。
挙式スタイルを決める
挙式のスタイルによって、選べる式場が限定される場合もあります。
人気があるのは教会式と人前式で、このどちらかであればほとんどの式場で行うことができます。
教会式
キリスト教の神に結婚を誓うのが教会式です。キリスト教式とも呼ばれます。
牧師が挙式を進行し、指輪の交換や誓いのキス、賛美歌斉唱などを行います。
ホテルや式場に併設されたチャペルで行うことが多いですが、街の教会で行う場合もあります。
牧師や聖歌隊、オルガニストの手配が必要なので、他の挙式スタイルに比べると価格が高めです。
人前式
特定の神に誓うのではなく、参列するゲストに結婚を誓うのが人前式です。
式次第に決まりがないので、場所や音楽、内容も自分たちできめることができます。
披露宴のように、司会者が式を進行することが多いです。
他のスタイルに比べると、和やかな雰囲気の挙式になりやすいです。
神前式
神道の神に結婚を誓うのが神前式です。
神主が式を進行し、玉串奉奠や三献の儀などを行います。
神社で行うことが多いですが、ホテルや式場に神殿が併設されていることもあります。
会場によっては、親族しか参列できない場合もあります。
仏前式
仏様やご先祖様に結婚の報告をするのが仏前式です。
僧侶が式を進行し、念珠(数珠)の授与や焼香を行います。
お寺や自宅のお仏前で行うことが多く、仏前式を選ぶカップルのほとんどはお坊さんや寺院関係者です。
参列できるのは、基本的には親族のみです。
式場のタイプを決める
結婚式や披露宴の式場はたくさんありますが、主な結婚式場は次の4タイプに分けられます。
主な結婚式のタイプ
- ホテル
- 専門式場
- ゲストハウス
- レストラン
それぞれ特色がありますので、詳しく紹介していきます。
ホテル
幅広い年代のゲストに受け入れられやすいのが、ホテルウェディングでしょう。
ホテルウェディングの一番の魅力は、その格式高さと知名度。
特に年配の方や親御さん方に支持されやすく、有名な老舗ホテルで結婚式を挙げるといえば、きっと安心してもらえるでしょう。
親御さんに勧められて、由緒あるホテルを選ぶというカップルも少なくありません。
また、駅の近くに立地していることが多いので、交通の便も良いですし、
宿泊も可能なため、遠方からのゲストも安心して参列していただけます。
食事も、和食・洋食・中華など、幅広いスタイルから選択できますし、
有名ホテルのフルコースとなると、ゲストの期待も高まりますね。
その一方で、ホテルには宴会場がいくつもあり、何件もの披露宴が同時に行われているので、他の新郎新婦とすれ違ったり、通常の宿泊ゲストとも遭遇することもあります。
また、パックプランでの販売が多く、融通が通りにくかったり、
披露宴のプログラムもほとんど決まっており、自由に変更することが難しい場合も。
希望する演出がある場合は、あらかじめプランナーに確認しておきましょう。
専門式場
結婚式を行うために作られた会場が専門式場です。
結婚式に特化した会場のため、結婚式に必要な設備は備わっていますし、
スタッフも経験豊富で安心感があります。
しかし、会場によってコンセプトが決まっており、演出などはある程度決まったものからしか選べないこともあります。
また、披露宴会場が複数あり、貸切ではないため、他の新郎新婦と鉢合わせになることもあります。
ゲストハウス
一軒家を丸ごと貸切って結婚式を行う、というコンセプトの会場がゲストハウスです。
まるで自宅にゲストを招いて行うような、アットホームなパーティが行えるのが魅力です。
テラスやガーデンがある会場も多く、ガーデンでデザートビュッフェなど演出の幅も広がります。
ロケーションの良さや広い敷地がメリットでもありますが、一方で交通の便が良くないことが多いです、
また、古い建物を活かしたリノベーション会場も見かけますが、
着替え室が少ない、廊下が狭い、エレベーターがないなど、設備の不自由さが目立つこともあります。
レストラン
普段はレストランとして営業しているお店を貸切にして行う結婚式が、レストランウェディング。
最大の魅力は、なんといってもお料理でしょう。
二人の気に入ったお店の、こだわりの料理でゲストをおもてなしすることができます。
選ぶレストランによって、フォーマルな雰囲気にもカジュアルな雰囲気にもなりますが、コンパクトな会場が多いので、ゲストとの距離が近く過ごせます。
結婚式後も、記念日に利用するなど、気軽に末永く足を運ぶことができるのもメリットの一つです。
デメリットとしては、結婚式専門の会場ではないので、控室や音響設備など設備面が不十分だったり、挙式会場は別で探す必要があります。
親とも相談する
式場探しの前に考えておくと良いポイントをいくつか挙げましたが、
新郎新婦二人の意見だけでなく、両家の親御さんの意見も聞いておくことをお勧めします。
二人だけで大枠を決めてしまうと、後で親御さんから別意見が出たときに、一から式場を選び直しになることもあるからです。
例えば、
新郎新婦は、少人数の結婚式にするつもりで式場探しを進めていて、気に入った会場をある程度絞り込んでいたのに、
親御さんの希望で親戚をたくさん呼ぶことになり、大人数でも対応可能な式場を探し直すことになった、
ということもあります。
特に人数や場所については、必ず親御さんの意見も聞いたほうが良いでしょう。
STEP2:条件に合った式場をピックアップ
どのような結婚式にしたいかがある程度固まったら、次はどの条件に合った式場をピックアップしていきます。
式場を探す方法をいくつか紹介していきます。
結婚情報誌で探す
テレビCMでもよく見かける、『ゼクシィ』などの結婚情報誌で会場を探すことができます。
首都圏版や関西版など、地域ごとに分けて出版されているので、自分たちの希望のエリアに合わせて選ぶことができます。
毎月発売されているので、直近のブライダルフェア情報や期間限定のお得なプランなども掲載されていますし、
毎号特集ページでは、結婚式準備に役に立つ色々な情報が載っていますよ。
結婚情報サイトで探す
結婚情報サイトでは、条件を入力して希望の式場を検索することができます。
式場だけではなく、結婚指輪やハネムーン、エステなど、ブライダルに関する様々な情報が満載のサイトもあります。
中でも、ゼクシィネット、ハナユメ、みんなのウェディング、ウェディングパークなどの人気サイトは掲載会場数も多く、たくさんの式場から選ぶことができます。
特にハナユメでは、エントリーして条件を達成するだけで電子マネーがもらえるなど、期間限定の色々なキャンペーンを行っています。
一度サイトをチェックしてみると良いですよ!
SNSで探す
結婚式場探しは、ほとんどの人がまずはネットやSNSで検索することから始めています。
「結婚式場 オシャレ 東京」とか、「レストランウェディング 白金台」など、
理想のイメージや具体的な地名で検索する人や、
インスタグラムで先輩花嫁さんの投稿をチェックしたり、プレ花嫁アカウントを作って情報交換する方もいるようです。
一方的に発信された情報を受け取るだけでなく、先輩花嫁さんやプレ花嫁さんに質問して情報交換ができるのが、SNSで式場探しをするメリットですね。
式場紹介カウンターで相談
ゼクシィ相談カウンターや、ハナユメウェディングデスクなどの式場紹介カウンターでは、
結婚式準備の段取りや見積もりなど、結婚式に関するいろいろな相談に乗ってもらえます。
相談料は無料で、仲介手数料やマージンが発生することもありません。
特定の会場をごり押しすることもありません。
たくさんの中から、お二人にぴったりの会場をピックアップして、その後の会場見学予約まで進めてくれるので、効率よく会場探しを進めることができます。
オンライン相談を行っているところもあります。
自宅にいながら無料でプロに相談できるのでお勧めです!
STEP3:見学会やブライダルフェアに参加する
気になる会場をピックアップしたら、見学やブライダルフェアに参加しましょう!
何件見学すればいいの?
ゼクシィトレンド調査によると、式場見学は1件~3件行ったカップルが多いようです。
元プランナーをしていた経験から言うと、式場見学は2件~3件ほどがお勧めです。
その理由は二つあります。
まず、1件見学しただけでは比較ができないから。
もし、1件目に訪問した会場がとても気に入ったとしても、それはスタッフがおすすめする部分だけが見えているだけで、
説明を受けていないことには気づいていないだけかもしれません。
また、華やかでオシャレな結婚式場に足を踏み入れると、きっと気持ちも高揚しますよね。
特に初めての見学ではテンションが上がってしまいがちです。
会場によっては、当日成約特典などを用意してその場で判断を促すこともありますが、その場の勢いで即決すると、後で後悔するかもしれません。
「他の会場を見てから決めたい」と伝え、いったん持ち帰ってよく検討しましょう。
仮予約できるなら、活用するのもいいでしょう。
他の会場も見学して比較してみると、1件目の会場では説明を受けなかった部分にも気が付くかもしれません。
自分たちの理想の式場を見つけるためにも、少なくとも2件は見学することをお勧めします。
2つ目の理由は、たくさん見学すると迷子になってしまうから。
たくさんの式場を見学すると、どの式場のどの部分が良かったのかを忘れてしまったり、
式場ごとに特色が違うので、何を重視して決めればよいのか分からず迷子になってしまう人が多いです。
気になる式場がたくさんある場合は、
資料請求をしたり、ホームページや結婚情報サイトで情報を集め、候補となる式場を多くても5件に絞って見学すると良いでしょう。
迷った時の決め手
では、何件か見学した後に、どの式場に決めるかを迷ってしまった場合、何を決め手にすればよいのでしょう?
重視するポイントは人によって異なりますが、決め手になりやすいポイントをいくつか紹介します。
収容人数
最大収容人数が80名の会場に、実際に80名のゲストが着席した場合、きっとゲストの皆さんは窮屈に感じるでしょう。
かといって、その会場にゲスト30名では、広すぎてがらんとした寂しい印象になってしまいます。
招待する予定のゲスト人数に、20~30名をプラスした人数が最大収容人数の会場だと、広すぎず狭すぎない、ちょうどいい広さと言えます。
もし、迷っている会場があるなら、最大収容人数に注意してみると良いかもしれませんね。
費用面
やはり、式場を選ぶうえで決め手になりやすいのは費用です。
といっても、式場見学の段階で提示される見積もりは、最低ランクの内容で作られていることが多く、この初期見積もりで比較してもあまり参考になりません。
打ち合わせを重ねるごとに費用が上がっていくことが多いからです。
初期段階で見積もり比較をするためには、各項目ごとに希望のランクを決め、どの会場でも同レベルの内容で見積もりをしてもらう必要があります。
例えばお料理なら、料理の品数やメインの素材から希望のランクを伝えて、どの会場でもその条件に合ったランクで見積もりをしてもらうと比較しやすいでしょう。本当は試食するのが一番決めやすいですが、難しい場合は写真などを見せてもらいましょう。
立地
ゲストの移動手段を考慮し、立地が決め手になることも多いです。
例えば、電車で来る予定のゲストが多いので、最寄り駅から距離がある会場は検討から外すとか、
車で来るゲストが多そうなので、駐車場が充実した会場を選ぶ、といった感じです。
雰囲気やデザイン
結局は、建物のデザインやインテリアなどを気に入って会場を決める、という方が一番多いと思います。
「あの式場のチャペルに一目惚れしてしまって、絶対にあそこで結婚式がしたい!」というような場合です。
式場の雰囲気やデザインは、写真にも残るポイントです。
気に入った衣装を着て、大好きな雰囲気の会場で撮った写真は、後日見返したときにきっと嬉しくなるでしょう。
料理
結婚式・披露宴全体の中で、最もゲストの印象に残るのはお料理。
お料理の印象が、結婚式全体の印象になるといってもいいでしょう。
そのため、お料理は重要視するカップルが多いです。
試食会があるなら、実際に食べて比べてみるのが一番ですが、成約前のお客様対象の試食会は実施していない会場もあります。
その場合でもあきらめずに、「料理を重視しているので、試食してみないと申込ができない」という旨をプランナーに相談してみてはいかがでしょう。
場合によっては、成約者向けの試食会に参加させてもらえたり、何かしらの対応をしてもらえるかもしれません。
スタッフの対応
接客してくれたプランナーさんの人柄に惹かれたり、話が分かりやすかったり、信頼できる人だと思えたなど、担当者が気に入ったから決めた!ということもあるでしょう。
特に結婚式は、成約してから当日までに何度も打ち合わせがあります。
相談しやすくて信頼できるプランナーさんと、楽しく準備を進めていきたいですよね。
ここで注意が必要なのが、式場によって分業制と一貫担当制の二種類あるということです。
分業制は、担当プランナーが途中で変わります。
大抵の場合、成約前は新規接客専門のプランナーが担当しますが、
成約後は、打ち合わせ専門のプランナーが担当することになります。
場合によっては、打ち合わせの内容ごとに担当が変わることもあります。
プランナーさんの人柄が決め手で会場を決めようとしているなら、
成約後の担当はどうなるのかを必ず確認してから決めましょう。
また、プランナーさん以外のスタッフにも注目してみましょう。
見学の時、席に案内してくれたスタッフや、飲み物を出してくれたスタッフなど、会場スタッフ全体の対応も重要です。
会場スタッフの対応が心地よかったり、気遣いが感じられる対応だと、
結婚式当日も、ゲストのおもてなしを安心して任せることができますよね。
STEP4:式場決定!
お二人にぴったりの会場が見つかったら、いよいよ契約です!
契約時には、申込金として数万円~10万円程度の内金が発生し、もしキャンセルした場合でも返金されないことが多いです。
そのため、契約後にトラブルにならないよう、しっかりと規約を読み、わからないことや聞いておきたいことはクリアにしてから契約しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
要点をまとめると、次のようになります。
-
どんな結婚式にしたいか(人数・地域・予算・挙式スタイル・会場タイプなど)を話し合っておく。
-
2人だけでなく、親の意見も聞く。
-
式場見学は2件~3件がベスト!
いよいよ結婚式に向けての準備が始まりますね。
どんな結婚式を挙げたいかをしっかり話し合って、2人にとってぴったりの会場を見つけてくださいね。
式場見学やブライダルフェアに行く時の服装や持ち物については
こちらの記事をチェック!

OKコーデ・NGコーデ